一休さん 【概要・あらすじ・主題歌・登場人物・声優】

企画 坂梨港、高見義雄、栗山富郎

テレビアニメ放送期間 1975年10月15日~1982年6月28日

テレビアニメ放送時間 水曜日 19時30分~20時00分 など

放送局 NET(現:テレビ朝日)系列

話数 全296話

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概要 (説明はWikipediaより)

日本の禅僧・一休宗純の子供時代の説話『一休咄』などを基にしたテレビアニメである。

中央児童福祉審議会推薦番組。

制作は東映動画(現・東映アニメーション)。

東映および東映アニメーションが製作してきたシリーズでない単体のアニメ作品としては、2007年に『ONE PIECE』に記録を塗り替えられるまで、長らく最長の話数を誇っていた。

もともとは1クール(3ヶ月)の予定だったとされる。

初期は日本船舶振興会(会長が笹川良一の時代)の一社提供番組で、間のCMは山本直純作曲「火の用心のうた」がよくOAされていた。

当初は水曜19:30からの放送だったが、半年後に月曜19:30に移動した。

放送末期のスポンサーはハウス食品の一社提供となっていた。

このアニメでは度々とんち勝負や様々な問題のために、一休が頓智(知恵)を使って解決させる。

頓智を働かせるときには、まず胡座をかき両手の人差し指を舐め、その指で側頭部に2回ほど円を描いてから結跏趺坐で座禅し、ポク、ポクという木魚の音をバックに瞑想する。

その後、閃いたときにはチーンという仏鈴の音と共に一休は“これだ!”と目を見開く。

何も浮かばない時には一休は瞑想をやめ「だめだ……」と溜息をつく。

細部は省略されることもある。

一休以外の者が同じことをする場合は音が変だったりして、失敗したりすることが多い。

例えば新右衛門の場合は木桶の底を叩いたような音が、桔梗屋や将軍の場合はたらいに水滴が落ちたような音がする。

とんち勝負の出題時には毎回、出題者が「そもさん(什麼生。宋代の俗語で「さあどうだ」「いかに」)」と問い、回答者が「せっぱ(説破)」と返し、「汝に問う!」で始まる問答が入る。

禅寺の安国寺(あんこくじ)を舞台に、一休がとんちを使ってさまざまな問題を解決していく。

登場するキャラクターをユーモア豊かに描きつつも、南北朝の騒乱さめやらぬ混乱した時代背景を織り交ぜて展開する。

なお、大半の期間は一休の事件解決の痛快さが売り物だが、初期については南北朝の動乱直後の問題の深さゆえに失敗する話や、伊予の局と会えずに悩む話(後の作品では一休に会って助言する話もある)など、痛快とは言い難い話もある。

また、一休が武家同士の利己的な戦乱に蹂躙される庶民の姿に心を痛めたり、同じく将軍の命に忠実に従って出陣する新右衛門を複雑な表情で見送るなど、頓智咄の枠に収まらないシリアスな描写もみられる。

中期以降は頓知話の種が尽きて、古今東西の物語を翻案したエピソードが多い。

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あらすじ (説明はWikipediaより)

足利義満将軍の奮戦で、南北朝の戦が平定された時代。

天皇の御子・千菊丸は、その母・伊予の局のさらに父が将軍と敵対したことにより、身分を剥奪され、安国寺の小坊主へと放逐される。

小坊主の一休と名乗ることになった千菊丸は、別の寺に蟄居する伊予の局との面会も許されぬ身だが、持ち前の聡明さと明るさで、身分を問わず多くの人々をその大きな器量の虜にしていく・・・

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登場人物 (説明はWikipediaより)

一休  声優 (藤田淑子)

本作品の主人公で実在の人物一休宗純をモデルとする。

幼名は千菊丸(せんぎくまる)。

安国寺では一番の後輩。

正義感が強く心優しい、聡明な小坊主。

苦手なものに蜘蛛、カミナリ、露姫(やんちゃ姫)、どちて坊やなど。

後小松天皇の庶子であることがアニメでは少しだけ触れられている。

さよちゃん  声優 (桂玲子)

一休の友達。

安国寺境内の裏手に祖父の吾作と一緒に暮らしている。

両親とは死別しており、どちて坊やとの会話で、戦に巻き込まれて犠牲になった事が語られている。

懐に母の形見の櫛を持っている。

秀念(しゅうねん)  声優 (はせさん治)

安国寺最年長の兄弟子。

兄貴風を吹かすものの、調子に乗りやすい面がある。

桔梗屋の弥生に惚れている。

初期は一休を小生意気と辛く当たることもあったが、弥生とのある一件を境に和解し、以降は良き兄貴分となる。

哲斉(てっさい)  声優 (清水マリ、神谷明、井上和彦)

安国寺の小坊主。

出家しているものの、将軍に敵対する南朝方の新田家ゆかりの人物。

一時還俗し戦いの世界へ戻るが、再び寺へ戻ってくる。

初めは生真面目で頑なな性格だったが、やがて皆と打ち解けていく。

絵を描く事が趣味。

珍念(ちんねん)

安国寺の小坊主。

太っちょで食いしん坊。

「トンカツ食って馬勝った」の名台詞は、実は彼の発言。

おっとりしてマイペース。

黙念(もくねん)  声優 (鈴木富子)

安国寺の小坊主。

背丈は一休くらいで、ちょっとおっちょこちょい。

哲梅(てつばい)  声優 (中野聖子)

安国寺の小坊主。

地味であまり目立たない。

そばかすが特徴。

外観和尚(がいかんおしょう)  声優 (宮内幸平)

貧乏寺である安国寺の住職。

小坊主達を厳しく時に温かく見守っている。

将軍さまが一休をへこましたいがために度々難題を持ちかけてくるのを「義満公にも困ったものじゃ」とぼやく。

一方で将軍さまや桔梗や等の相談に乗ることもある。

史実の安国寺も室町幕府が後援している寺院であり貧乏寺ではない。

吾作  声優 (山田俊司)

さよの祖父。

貧しい寺男。

大根作りの名人である。

どちて坊や  声優 (潘恵子)

なにかにつけて「どちて?」と聞く。

このため多くの者が回答に窮する。

実は戦災孤児で、南北朝争乱によって両親を失っている。

蜷川新右衛(ヱ)門(にながわしんうえもん)  声優 (野田圭一)

寺社奉行という幕府の高官で武芸の達人でもある。

普段は将軍の命により、天皇の御落胤という出自を持つ一休の周辺を監視している。

云わばお目付け役だが一休とは非常に仲がよく、平素から将軍のわがままに手を焼いているため一休に助けを請うこともしょっちゅうである。

彼が「一休さ~ん! 一大事でござる~!」と安国寺に駆け込んでくるパターンはこのアニメの王道。

末姫に惚れているが、自らが末姫に惚れられていることには気付いていない。

モデルは実在の人物である蜷川親当(にながわ ちかまさ)。

将軍さま  声優 (山田俊司)

室町幕府の第三代将軍足利義満。

南朝側の母を持つ一休の行動を警戒している。

と同時にいつかは賢い一休をへこましたいと思っており、しばしば呼び寄せては無理難題をふっかけるのだが、大抵一休のとんちに一杯食わされて地団駄を踏むはめになる。

非常に子供っぽい反面、素直に一休さんに対して負けを認めるあたりは、器量が大きく潔いとも言える。

わがままで戦も頻繁に行い、民の生活を顧みない事が多いが、時には正義感から仁政を行う事もある。

ただしこれも、一休さんの頓智に負けた結果による事も多い。

露姫が苦手で、遊びに来たときには新右衛門や一休に面倒を見させている。

桔梗屋利兵エ(衛)(ききょうやりへい)  声優 (緒方賢一)

幕府御用達の商人。

本職は米問屋らしいが、色々と手広く商売をやっている。

豪商の常でお金に目が無く、度々阿漕な商売をして痛い目にあうか一休にとんちでとっちめられるが、懲りない。

一休に嫌がらせをする事もしょっちゅうだが、困り事は一休に泣きついて相談を持ちかける。

根は悪い人ではなく、将軍にはもちろん、安国寺にも度々つけ届けをしており、案外信心深い。

桔梗屋弥生(ききょうややよい)  声優 (小山まみ→吉田理保子)

桔梗屋利兵エの美人で我侭な一人娘。

父の商いの手伝いをしている。

一休への嫌がらせも自ら行うが、困り事は父親同様一休さんに泣きついて相談を持ちかける。

一休に対しては、困らせたりへこませたりしてやろうという感情と同時に好意も持っており、ある種喧嘩友達のような関係。

一休の兄弟子秀念さんが、秘かに想いを寄せている。

伊予の局(いよのつぼね)  声優 (坪井章子→増山江威子)

一休の母。

公家の娘で天皇の女官。

将軍に敵対していた南朝側の公家の出身であったため、将軍によって一休と引き離され小さな家に暮らしている。

将軍は後にこれを恥じ、一休と住めるように大きな家を建てるが、一休はこれを断る。

息子の身を日々案じ、修行を重ねて立派な僧になって欲しいと願っている。

五条露(ごじょうつゆ)  声優 (白石冬美)

モデルは大名の七条家(赤松氏)と思われるが五条家の末娘となっている。

将軍さえも恐れぬそのやんちゃな性格からやんちゃ姫と呼ばれ、その扱いには一休ですら手を焼いている。

本来は心優しいところもあるが、あまりのやんちゃぶりにそういった印象は希薄である。

末姫(すえひめ)  声優 (増山江威子)

大大名大内家の娘。

淑やかで美しい姫。

新右衛門とは実は相思相愛だが、女心に疎い新右衛門はその想いに気付いていない。

一休さんも何とか仲を取り持とうと画策するが、外観和尚から子供が大人の色恋沙汰へ介入すべきでないと、叱られる羽目になる。

ナレーター  声優 (坪井章子→増山江威子)

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【主題歌 (説明はWikipediaより)】

【オープニング】

【曲名】 とんちんかんちん一休さん
【作詞】 山元護久
【作曲】 宇野誠一郎
【編曲】 宇野誠一郎
【歌】 相内恵、ヤング・フレッシュ

【エンディング】

【曲名】 ははうえさま
【作詞】 山元護久
【作曲】 宇野誠一郎
【編曲】 宇野誠一郎
【歌】 藤田淑子

【挿入歌】

【曲名】 鐘がゴーンと鳴りゃ
【作詞】 辻真先
【作曲】 宇野誠一郎
【歌】 藤田淑子

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